第63章

米崎雪美は、頭の中がふっと真っ白になった。

清水恵美の声が続く。

『つい最近、ようやく見つかったの。今はもう、こっちで一緒に暮らしてる。本当はね、あなたが帰国してから姉妹で会わせようと思ってたんだけど……あなたが婚約の話まで持ち出したでしょ? しかももう帰ってきてる。だから先に電話で伝えておくわね。日程を調整して、家族4人でちゃんと会って……団らんしない?』

冷水を頭から浴びせられたみたいだった。全身の血が、すうっと冷えていく。

『それに、お姉ちゃんが戻ってきたんだから、この婚約は本来あの子のものよ』清水恵美は宥めるように言う。『安心して。あなたには、もっとあなたに合う人を見つけてあ...

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