第81章

三人は車内でさらにしばらく作戦を詰め、深夜に動く段取りを決めると、手分けして鍵開けの道具を買いに走った。

そして夜更け。鈴木朱音が車を出し、二人を順に拾っていく。

車は実家から少し離れた場所で停まった。

朱音はゆっくり窓を下ろし、目を細めて暗がりの向こうの実家を見据える。

――やっぱり。

米崎梨央の読みどおり、実家にはプロの警備が入っていた。遠目にも、玄関前に屈強なボディガードが立っているのが分かる。しかも、数は少なくない。

米崎雪美はその男たちを一瞥しただけで、途端に腰が引けた。

『こ、これ……やっぱり別の方法、考えない?』

朱音が振り返り、冷えた視線で雪美を射抜く。

帽...

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