第27章 再び邪魔する

さらに何度か電話をかけてみたが、向こうはもう話し中になっていた。

高坂詩織は時間を確認すると、仕方なく中山隆に電話をかけ、具体的な住所を尋ねた。

一条彰人が今回出張しているのは港湾市だという。これは高坂詩織にとって少し意外だった。

昨日、一条彰人がこの件に触れた際、場所までは言っていなかったからだ。

藤崎素子はこの数年、商売で港湾市を頻繁に行き来している。

電話を切ると、高坂詩織はすぐに一番早い便の航空券を購入した。

飛行機が着陸した頃には、すでに夜の十時になっていた。

港湾市の灯りが煌々と輝く中、高坂詩織は一条彰人に電話をかけ続けたが、やはり誰も出ない。

彼...

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