第101章 催生

鈴木莉緒は確かにそういった事情を知らなかった。

「こんな状況では、社長と奥様の仲が上手くいくはずがありませんし、副社長だっていつまでも副社長で満足しているわけがありません。奥様と副社長の友情は破綻し、社長と奥様は離婚協議中。だから、最近会社が少しざわついている理由、お分かりになったでしょう」

鈴木莉緒はその状況を整理し、確かに原因を理解した。

「奥様は社長と一緒に会社を立ち上げたんですから、今別れるとなれば、少なくとも財産の半分は持っていくでしょう。そうなると副社長は黙っていませんよ。彼女だって大功労者なんですから。それに、会社の業務のほとんどは彼女が取り付けてきたものです。奥様に半分持...

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