第108章 森遥人が言う:君が好き

「……」鈴木莉緒は顔が微かに熱くなった。

森遥人が振り返ると、彼女がそこに立ち尽くし、彼の手にあるものをじっと見つめているのが見えた。

立ち上がると、それを彼女に差し出す。

鈴木莉緒は喉が少しむず痒くなり、咳払いをした。「あなた……」

彼を罵りたかったが、言葉が出てこない。

「いるか?」と森遥人が尋ねる。

もちろんいるに決まっている。鈴木莉緒は森遥人の手からそれをひったくり、ぎゅっと握りしめた。

「俺のを返せ」

「何が?」

「パンツだ」森遥人は彼女が握りしめている手を指差した。「俺のも、その中にある」

「……」鈴木莉緒は自分の顔が完全に真っ赤になったのを強く感じた。

どう...

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