第119章 もう彼をからかうのはやめた

遥人は、静香のように莉緒と一緒になって、ろくでもない会社の上司の悪口を言うことはない。ただ淡々といくつかの言葉をかけるだけで、莉緒の心を少し和ませることができた。

気分が良くなると、今度は料理が少し多すぎるように思えてきた。

「加賀弁護士と沖田に、ご飯食べに来ないか聞いてみない?」莉緒は静香にも、時間があるかメッセージを送った。

「気分が良くなったら、もっと食べるべきじゃないのか?」遥人は彼女の感情の変化を感じ取っていた。

莉緒は首を振る。「ただ、したかっただけ」

「したかった?」遥人は目を凝らした。

莉緒が頷こうとした瞬間、別のことを連想してしまい顔が微かに熱くなる。遥人を鋭く睨...

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