第171章 一つの点で、沖田は遥人より優れている

莉緒は腕を組み、ソファーに胡坐をかいて座ると、向かいでまるで悪いことをしたかのように俯いている静香をじっと見つめた。

静香は唇を噛み、身じろぎ一つできなかった。

「いいことじゃない」莉緒が不意にぱんと手を叩くと、その音に驚いて静香が顔を上げた。

莉緒は立ち上がり、静香の周りをぐるぐると回り始めた。その顔には、満面の笑みが浮かんでいる。「さすがはあなたね。その行動力、文句のつけようがないわ。沖田さんがあなたを手に入れるにはもう少し骨が折れるかと思ってたけど、まさか自分からその関係をがっちり固めちゃうなんて」

静香は彼女の動きを目で追いながら、「どういう意味?」と尋ねた。

「沖田さんが前...

ログインして続きを読む