第173章遥人、腰が痛い

遥人の手から宅配の袋を奪い取ると、莉緒はそのまま彼の襟首にしがみついてベッドサイドまで引っ張っていった。

突然、莉緒は彼の掴んでいた手を、自身の腰へと導いた。

その感触に、遥人の指がぴくりと反応した。

「下、着てないのか?」

莉緒は唇を噛み、何も言わずに彼の上着のボタンに手を伸ばし、一つ、また一つと外していく。

遥人は彼女の手を押さえた。

戸惑いと警戒を滲ませ、「喋れ」と命じる。

莉緒はそれでも口を開かず、ただ身を寄せてきた。

柔らかな感触に遥人の下腹部がきゅっと引き締まる。彼は喉を鳴らし、莉緒の手を掴んだ。「莉緒、喋れ!」

「何を怖がってるの?」

莉緒が口を開いたことで、...

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