第182章 彼女の熱い反応が好き

遥人は莉緒をじっと見つめ、「行く」と言った。

「バイバイ」莉緒は彼を玄関まで見送り、ドアフレームに身を寄せ、名残惜しそうな瞳をしていた。

その時、沖田から遥人を急かす電話がかかってきた。

電話を切った遥人は、もう一度彼女に目をやった。

莉緒は瞬きもせず彼を見つめている。その様子は、まるで遠出する夫を見送るのが寂しくてたまらない妻のようだった。

まだ行っていないうちから、もう帰りを待ち望んでいるかのようだ。

「行くぞ」遥人は再び言った。

莉緒は彼に向かって手を振る。

遥人は深呼吸を一つして、エレベーターに乗り込んだ。

エレベーターのドアがゆっくりと閉まっていく。彼女の名残惜しそ...

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