第189章 あなたと遥人さん、離婚しなさい

莉緒と静香ははっと息を呑み、急いでその女性を支え起こした。

相手の手のひらが擦りむけて血が滲んでいるのを見て、莉緒はひどく自責の念に駆られた。「ごめんなさい、ごめんなさい」

「大丈夫です」少女は手のひらに目をやり、全く気にしていない様子だった。静香が拾い上げた松葉杖を受け取って脇に挟むと、二人に微笑みかけた。「あなたたちのせいじゃありません。私こそ、ちゃんと見ていなかったので」

「ちょっと待っていてください。消毒するものを買ってきますから」莉緒は心から申し訳なく思っていた。特に彼女が不自由な身であることを見ると、胸のざわつきが収まらない。

少女は手を振った。「本当に大丈夫です。ちょっと...

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