第194章 この結婚、そろそろ終わりにするべきだ

莉緒は嫉妬などしていなかった。

綾子が彼らに好かれるだけの理由がきっとあるのだろう、と彼女は思った。

森夫人と遥人の人を見る目に間違いはないことも知っている。でなければ、どうして知世は彼らのお眼鏡にかなわなかったのだろうか。

食事が終わると、森夫人は使用人に新鮮な果物を切って綾子に出させ、それから遥人を書斎へと呼び入れた。

リビングには、莉緒と綾子だけが残された。

綾子は莉緒を見て言った。「まさか、私たちにこんなご縁があったなんて」

「ええ」鈴木莉緒は言う。「昨日の夜、遥人があなたも一緒に食事にって誘ってたけど来なかったわね」

「昨日はとても来たかったんですけど、急に用事ができて...

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