第199章 好きな人ができました

加賀はホテルで午後いっぱいを過ごし、少し仕事の用事を済ませてから、また外出した。

遥人から電話があり、いつ戻るのかと尋ねてきた。

「俺に会いたくなったか?」加賀はエレベーターに乗り込み、笑いながらからかった。

「新しいプロジェクトが入ったんだが、監査が必要でな」

次の階で、誰かが乗ってきた。

加賀はちらりと目をやる。彼は記憶力が良く、昨夜のあの娘だとすぐにわかった。

娘も彼を一瞥した。

「こっちにもう少し処理すべきことがある。あと数日だ」

「まだ会えてないのか?」

加賀は笑った。「会えたぞ」

「なら、なぜ戻ってこない?」

「おい、お前って奴はなんでそうなんだ? そっちは美...

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