第214章 妊娠しているのではないか?

白石綾子は鈴木莉緒を振り返る。「大丈夫?」

 自分の顔色がかなり悪いだろうことは、鈴木莉緒にも分かっていた。彼女は首を横に振る。

「体調が悪いの?」白石綾子は森遥人が車に乗ると、彼に言った。「遥人さん、莉緒さんを病院に連れて行ってあげて」

「大丈夫、家に帰って寝れば治るから」吐いた後で少し楽になった鈴木莉緒は、家に帰って眠りたかった。

 森遥人は何も言わず、先ほどより車の速度を上げた。

 彼は沖田譲に電話をかけ、前方で白石綾子を拾って本家へ送るよう指示する。

 彼のこの手配に、白石綾子は全く不満を見せなかった。

「沖田譲に送ってもらえばいいから」鈴木莉緒は森遥人に送ってもらうなん...

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