第228章 男は事を防ぐためにある

夜、森遥人は鈴木莉緒の背後で横になり、身を翻すと彼女の腰を抱き寄せようとした。

鈴木莉緒は彼を押し返す。「森遥人、一日中ベッドのことばかり考えるの、やめてくれない?」

「考えてない」森遥人も意外と物分かりがよく、彼女を放して傍らに寝転んだ。

鈴木莉緒は、彼が今日言った言葉を思い返し、消化するにはしばらく時間がかかりそうだと感じていた。

もともと、はっきりと一線を画していた二人が、どうしてまたこんな関係になってしまったのだろう?

彼女は目を閉じたが、どうしても理解できなかった。

彼に会うべきではなかったし、家に入れるべきでもなかった。ましてや、彼の思う壺にはまるべきではなかった……。...

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