第232章 断捨離、最初はただ痛いだけ

鈴木莉緒は、もう森遥人と一切関わりたくなかった。

彼女は恋愛において常にきっぱりとしており、いかなる関わりも持ちたくなかった。誰かに目をつけられるのが怖かったのだ。

決断がつかずぐずぐずするのは、恋愛において最もやってはいけないことだ。

白石知世の一件で、彼女は目を覚ますべきだと悟った。

男の色香に、命を賭けるほどの価値はない。

森夫人から会いたいと電話があった時、鈴木莉緒は森遥人がきっと森夫人にきちんと説明していないのだと察した。

彼女はハイヒールを履き、コーヒーを片手に森夫人に会いに行った。

森夫人は彼女のその装いと、手に持ったコーヒーを一目見るなり眉をひそめた。

「妊娠し...

ログインして続きを読む