第273章 危険

同僚の誕生祝いで、食事会が開かれた。

高級レストランやホテルではなく、道端の屋台だ。

賑やかで、手頃で、しかも美味しい。

森遥人は鈴木莉緒に電話をかけ、またしても一緒に食事をしないかと尋ねた。

鈴木莉緒は断った。

彼女がスマホを置くと、本日の主役が上機嫌でビールジョッキを掲げ、皆に乾杯の音頭を取った。

こういう時は、なんでもありの無礼講だ。

仕事の話、恋愛の話、人生の話——皆似たような境遇で、ほとんどが同じ悩みを抱えている。

鈴木莉緒は隣の同僚にトイレに行くと告げると、同僚も一緒に付き添ってくれた。

トイレから出たところで、鈴木莉緒は見慣れた人物を目にした。

白石綾子のあの彼氏、周防尽だ...

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