第280章 好きじゃないなら、希望を与えないでください

鈴木莉緒はその言葉を聞いて、心がずしりと重くなった。

こんな話を聞いて、平然としていられる人間などいない。

「ごめんなさい、こんな縁起の悪い話をしちゃって」白石綾子は失言に気づき、慌てて謝罪した。

その言葉に鈴木莉緒の心もいくらか揺さぶられ、彼女は首を横に振った。「大丈夫」

「フロントの女性に頼んで、ケーキを上に持っていってもらったから、同僚の人たちと食べて。私が味見して美味しいと思ったから買ったの」白石綾子は申し訳なさそうに言った。「周防の代わりに謝りたくて。彼を恨まないでほしい」

「恨んでないわ」鈴木莉緒は率直に言った。「ただ、あの状況で、彼がどうしてあんなことをしたのか知りたか...

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