第305話 「鈴木莉緒、私が遊んであげる」

一曲が終わると、拍手喝采が巻き起こった。

鈴木莉緒は笑顔で皆に礼を言うと、ステージから下りた。

「すっかり主役だったな。ネットでもバズってるぞ」笹川久志がスマホを鈴木莉緒に見せた。

鈴木莉緒はちらりと見ただけで、気にも留めない。「バズって何か問題でも? この棚ぼた、しっかり掴んでおきなさいよ」

笹川久志は一瞬きょとんとしてから、笑った。「それもそうだな」

「私、少し取り分をもらうべきだと思う」鈴木莉緒はからかうように言った。「私に分け前をくれるべきよ」

「いいぜ」笹川久志は快く応じた。

鈴木莉緒はただの冗談だったので、それ以上は何も言わなかった。

あのイケメンはまだ歌っていたが...

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