第306章 男色を使って誘惑する

「どこに行ってたんだ?」森遥人の声にはまだ倦怠感が混じっていた。

「家に帰ったの」

森遥人は寝返りを打ち、手を顔の上に横たえる。その声は気怠く、それでいてセクシーで、口元が微かに上がった。「次はいつにする?」

「また今度」

「俺から誘うか?それとも、お前から?」

「森遥人、こういうことはお互いが必要な時の方が、もっと楽しいものよ」

鈴木莉緒は彼の性格をよく知っていた。少しハードルを設けておかなければ、きっと毎日彼女のところへやって来るに違いない。

「じゃあ、お前から誘ってくるのを待つ。俺はいつでもいい」

「……」鈴木莉緒は電話を切った。

彼女は身支度を整えてから、車で会社へ向...

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