第310章 首のない人形

精緻な化粧箱の中に、死んだラグドールの猫が入っていた。

綺麗な毛並みには、血も付着している。

鈴木莉緒の心臓がどきどきと激しく鼓動し、周りに集まってきた同僚たちも、驚愕を隠せないでいた。

「一体誰なの? なんて残忍な……。これを鈴木莉緒に送ってくるなんて、どういうつもり?」

「脅迫みたい。警察に通報したほうがいいと思う」

「そうね、通報しましょう。今回は死んだ猫だけど、次はなにを送ってくるか分からないわ」

鈴木莉緒は深呼吸し、警察に通報した。

警察がやってきて状況を尋ね、最近誰かの恨みを買うようなことはなかったかと訊ねてきた。

鈴木莉緒は首を横に振った。

「送り状の番号から送...

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