第317章 最初の契約を覚えていますか

「お前には、そうする理由があるのか」

森遥人は肯定も否定もせず、ただ再びその問いを投げかけた。

白石綾子の顔から血の気が引き、その瞳には失望の色が浮かんだ。

「じゃあ、本当に私がやったって疑ってるの」白石綾子の声は震えていた。

森遥人は沈黙の後、首を横に振った。「もしお前を疑っていたら、こんな話はしない」

白石綾子は深呼吸した。「私はずっと、あなたと莉緒さんがうまくいくことを願ってた。二人の結婚式に出るのを楽しみにしていたし、できれば二人の子供が生まれるのも見たかった。誰が一番二人の復縁を望んでいるかって言われたら、間違いなく私よ」

「遥人さん、私はあなたのそばに、心を通わせ合える...

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