第319章 離婚はしない、子供もできた

森遥人は立ち上がると、鈴木莉緒の隣に腰を下ろし、ごく自然に腕を彼女の後ろに回して、自分のテリトリーに引き入れた。

「森遥人」

「ん」

「もし……あくまで、もしもの話だけど、白石綾子がまだあなたを好きで、しかも手に入れたいけど自信がないっていう、そういう歪んだ好き方だったとしたら、彼女、精神的に捻くれて私に手を出してくると思う?」

鈴木莉緒は、実はずっとこの問題を考えていた。

よくよく思い返してみても、ここ数年、本気で誰かの恨みを買うようなことをした覚えはない。たとえ河野辰哉だとしても、こんな手段で自分を追い詰めるようなことはしないだろう。

白石綾子が現れてから、すべては一見正常に見...

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