第325章 私の腰を試してみて

本当の友人だからこそ、言える軽口だ。

鈴木莉緒は茶を淹れると、ちらりと森遥人に視線をやった。彼女は加賀信也の向かいに座り、共に茶を啜る。

「俺の体がどうした?」森遥人は仕事の手を動かしながらも、加賀信也に言い返す余裕はあった。「鈴木莉緒、こいつに教えてやれ。俺の体の調子はどうだってな」

「……」

鈴木莉緒は危うく茶で咽(む)せそうになった。

加賀信也は眼鏡の奥の瞳をいたずらっぽく、かつ鋭く光らせて鈴木莉緒に向き直り、真顔で言った。

「正直なところ、あいつと親しくできるのは君くらいなもんだよ。他の女なら、怖気づいて近寄れもしない。いくらハンサムで金があっても、体が弱くちゃ幸福度は上が...

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