第326章 死ななくて、本当によかった

鈴木莉緒は森遥人に手を引かれて会社に入り、そのまま堂々と専用エレベーターに乗り込んだ。

実のところ、受付のスタッフたちは皆、鈴木莉緒のことを知っている。彼女がここに来るのは初めてではないからだ。

ただ、これほど長い間姿を見せていなかった彼女が、今になって再び現れたことに誰もが意表を突かれていた。

鈴木莉緒と森遥人が手を繋いでエレベーターに乗ったというニュースは、瞬く間に社員たちのグループチャットで爆発的に拡散された。

鈴木莉緒自身はそれを知らないが、容易に想像はついた。

彼女が以前勤めていた時も同じだった。どの役員のそばに見知らぬ人物がついていようものなら、すぐに社内のあらゆるグルー...

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