第343章 白石知世の元夫

鈴木康平は新幹線の切符を買い、実家へと帰っていった。

鈴木莉緒は家の名義変更の手続きを済ませた。家の名義が自分のものになったことを確認し、胸に手を当てると、深く重い溜め息を吐き出した。

その足で彼女は霊園へ向かい、母にそのことを報告した。

「お母さん、やっぱり因果応報ってあるのかな」

鈴木莉緒は実の父親をそのように言うべきではないと分かっていたが、母を惨めな死に追いやったのが彼の不貞であることは紛れもない事実だった。

たとえ彼が今になって後悔しているように見えたとしても、もう手遅れだ。

犯した過ちは、後悔したからといって帳消しにできるものではない。

鈴木莉緒は鈴木康平の最期の頼み...

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