第376章 事業を頑張る

森遥人が冷ややかな一瞥をくれると、加賀信也はそれを見据えた。わざとやっているのだ。

「いやいや、これは……法律相談料ということで、うちで持ちますよ」笹川久志が慌てて助け舟を出す。

加賀信也が森遥人をからかっているのかどうかはともかく、払うべき金は自分たちが出すべきだ。

加賀信也はそれを見て、ふっと笑った。

「冗談ですよ。こんな些細なこと、金を取るほどじゃありません。ご安心を、明日の朝までには必ず仕上げておきます」

「いやいやいや、けじめはつけないと」

「マスター、水臭いですよ。それとも何です? 俺に酒を奢るつもりはないと?」

加賀信也は半ば冗談めかして尋ねる。

笹川久志は手を振った...

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