第378章 婚姻関係

藤堂由依は、所有権を主張しにやって来たのだ。

鈴木莉緒には理解できた。

自分の男の心に、他の女がいるなど許せないのだろう。

たとえいなくても、他の女と親密に関わることさえ許容できないはずだ。

彼女は浅く笑みを浮かべた。

「藤堂様。今日いらっしゃったということは、私と森遥人の過去をお調べになったのでしょうね。彼とは離婚しました。ですから、私たちが関わる心配はありませんよ」

「私が言う『関わり』とは、二度と会わないということです」

そう告げる藤堂由依の口調は、どこまでも柔らかかった。

鈴木莉緒は、自分の男に対する女の独占欲というものを理解していた。

彼女は唇を一度引き結ぶ。

「私の方...

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