第381章 森遥人は二度と来ない

鈴木莉緒はそう言い捨てると、立ち上がって去っていった。

森遥人はその背中を見つめながら、今の言葉は本心なのかと問いただしたかった。

だが、鈴木莉緒の拒絶はいつだってこの上なく断固たるものだ。

もし森遥人が執拗に付きまとっていなければ、二人の関係などとっくの昔に終わっていただろう。

笹川久志森遥人を一瞥し、慌てて鈴木莉緒に報告する。

「あいつに何を言ったんだ? 放心状態だぞ」

「別に。幸せになれって言っただけ」

「本気か?」

「心臓をえぐり出して見せてやろうか?」

鈴木莉緒は彼を睨みつけた。

笹川久志は首を横に振る。

「結構だ」

`鈴...

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