第385章 莉緒の自宅に隠れて住んだ

その薄いベールのような生地は、見るも無残な残骸と化していた。

浅野静香は身を起こして一瞥し、引き裂かれた布切れをつまみ上げると、眉をひそめた。

「これ、二万もしたのよ」

「それだけの興奮を俺たちに与えてくれたんだ。二万の価値はある」

沖田譲は彼女が指先でぶら下げている布の切れ端を見つめた。大して力を入れたわけでもないのに、意外と脆かったようだ。

浅野静香はそれを放り捨てると、沖田譲の体に寄り添った。

「一ヶ月……長すぎるわ」

二人はまるで熱愛期間中のカップルのように、一日たりとも離れるのを惜しんでいた。

主に、浅野静香のほうが名残惜しがっているのだが。

「すぐだ」

沖田譲は...

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