第392章 元夫の婚約者

病院に到着すると、鈴木莉緒はストレッチャーに乗せられ、救急医によって検査室へと運ばれていった。

外に残された笹川久志は、怒りのあまり奥歯を噛み締め、拳を固く握りしめる。

「城海斗、お前はここで莉緒についていてくれ。俺は警察に連絡する」

店には防犯カメラがある。あの連中を捕まえるためにも、通報は必須だ。

「ああ」

城海斗とて、あの悪党どもを野放しにする気は毛頭ない。

鈴木莉緒の検査は長時間に及んだ。下された診断は、下腹部への打撃による子宮損傷。手術が必要だった。

城海斗は一つ悪態をつき、すぐに手術をするよう医者を急き立てる。

「あなたは、患者さんの?」

「俺は……俺は、彼女の彼氏...

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