第59章 白石知世と直接対決

 五時を過ぎ、太陽が沈みかけているというのに、空気は依然として蒸し暑い。

 暑さに加え、気分もすぐれないところに口論までしたとなれば、まさに爆発寸前だ。

 鈴木莉緒は彼を睨みつけた。「言っておくけど、車に轢かれて死んだって、あなたには関係ないことよ!」

 その言葉が終わるやいなや、森遥人の顔色がみるみるうちに険しくなり、眼差しも鋭く危険なものへと変わっていくのが見て取れた。

 鈴木莉緒は別にやましいことなどしていない。彼を前にして臆する気持ちは微塵もなかった。

 そのまま、彼の視線と真っ向からぶつかり合う。

「迎えに来てくれてありがとう。でも、必要ない」

 鈴木莉緒とて、腹が立たないわけではな...

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