第101章

続いて林田翔太が、会場にいる上層部の一人をステージに招いた。その媚びへつらうような表情を見れば、相手がこの場における最高権力者であることは一目瞭然だった。

その重役は遠慮することなく壇上に上がると、まずは会社の発展を祈念し、次いで会社が成長した暁には他のパートナー企業とも手を取り合い、共に進歩し、共に利益を享受したいと語った。

会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。彼の言葉は皆の総意そのものだ。利益こそが正義であり、それ以外は机上の空論に過ぎないのだから。

ところが次の瞬間、その重役が予想外の行動に出た。なんと、私を指差したのだ。

「この会社の創業者が女性だとは、今日初めて耳に...

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