第108章

松本弘之と西田蓮の顔を見比べ、私はこう口にした。

「どうりで、二人は似ているわけね」

そう言い終えた瞬間、意識が急に遠のいた。目の前で松本弘之が口をパクパクさせて何かを叫んでいるようだが、その声は私の耳には届かない。

私は呆然としながら問い返した。

「え……なに?」

彼はもう一度繰り返したようだったが、視界を黒い影が覆い尽くしていく。意識は闇に沈み、最後に感じたのは、誰かの温かい腕の中だった。

次に目を覚ました時、私はすでに病室にいた。鼻をつく消毒液の匂いが、現実を引き戻す。

辺りを見回すと、ベッドの脇に西田蓮が突っ伏して眠っているのが目に入った。

手を動かそうとしたが、彼の...

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