第130章

私と北川歩美は顔を見合わせ、微笑みながら頷いた。

「見えた、見えたね」

新しい命を迎える瞬間というのは、いつだって心が弾むものだ。誰だって、この喜びを嫌いになれるはずがない。

超音波検査を終え、石原実花はお腹についたジェルを拭き取りながら、不安げに医師へ尋ねた。

「先生、お腹の赤ちゃんは大丈夫でしょうか?」

先生もまた、優しく微笑んで頷く。

「ええ、順調ですよ。胎盤もしっかりしていますし、心音も力強い。元気な赤ちゃんですね」

その言葉を聞いて、石原実花はほっと胸を撫で下ろした。

診察室を出てからも、彼女の興奮は冷めやらないようだった。どれほど嬉しかったか、その喜びを私たちに語...

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