第135章

「ちょうど私も朝から少し用事があって出かけるから、今回はパスさせてもらうわ」

 私の言葉を聞いて、林田翔太が視線を向けてきた。

「由依ちゃん、どこへ行くんだい?」

 私は顔色一つ変えずに答える。

「古い友人に会ってくるの。久しぶりだし、顔が見たくなって」

 林田翔太は私の目をじっと覗き込んだ。

「それなら、僕も一緒に行くよ」

 私は彼を見て、冷ややかに笑った。

「中学の同級生に会うのにもついてくるの? 話が合わなくて退屈するだけよ」

 私はため息交じりに続ける。

「それより、あなたはお母さんたちと一緒に、子供を連れて遊園地にでも行ってあげて。普段は仕事で忙しいんだから、た...

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