第140章

西田蓮の策は、改めて思うが実に凄まじい。

林田翔太という男から、男としての自信を根こそぎ奪い去る。精神的な去勢と言ってもいい。

これは単なる殺人ではない。心を殺す、最も残酷な処刑だ。

私はベッドに入る前、シーツと布団カバーをすべて取り換えた。さっきまで林田翔太が寝そべっていた場所に、そのまま身を横たえるなど生理的に受け付けない。剥ぎ取ったリネン類はランドリーバスケットに放り込み、私はようやく深い眠りについた。

今日は一日中あちこち走り回り、心身ともに疲弊していた。母の元で精神的な安らぎを得たとはいえ、まだ体調は万全ではない。泥のように眠るのには十分な理由があった。

翌朝。

私が階...

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