第146章

林田翔太を見送った後、大島社長から連絡が入った。彼の会社の株主総会に出席してほしいとのことだ。

何しろ私は今、その会社の株式の三〇パーセントを保有する筆頭株主だ。出席する資格は十分にある。

服を着替えて向かうと、大島社長の部下が会議室の前まで案内してくれた。だが、ドアの向こうからは既に騒がしい声が漏れ聞こえてくる。

「北村由依ごとき小娘に、大株主の資格などあるか? どうせ親父の遺産をあてにしているだけだろうが」

男の下卑た声が響く。

「我々のような古株があんな小娘の下につくなど、世間に知れ渡ったら私の顔が立たん」

すぐに別の男が追随した。

「全くだ。いっそ我々で結束して北村由依...

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