第154章

直也の答案用紙を眺めながら、私は手放せないほどの愛おしさを感じていた。心の中は、これ以上ないほどの喜びで満たされている。

部屋を出ると、鈴木さんが食事の支度をしており、キッチンでは北川歩美と今夜の献立について話し合っていた。私のあまりの上機嫌ぶりに、歩美が慌てて「何かあったんですか?」と尋ねてくる。

私は得意満面で答案用紙を二人に見せつけた。

「直也の数学、今日は満点だったのよ。これって、お祝いする価値があると思わない?」

鈴木さんがポンと手を打つ。

「もちろんですとも! それならすぐに買い物に行って、スペアリブと豚足を仕入れてきますわ。今夜は盛大にお祝いしましょう」

北川歩美も...

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