第155章

結局、直也が選んだのは、課外活動は少なく学費もさほど高くないごく普通の学校だった。とはいえ教師の質は高く、保護者同士の変な見栄の張り合いもない場所だという。

どうしてそこにしたのかと尋ねると、彼は携帯を取り出し、先ほどの検索画面を指差して言った。

「ここ、調べてみたら母子家庭や父子家庭の子が多いんだって。だから、もしおばあちゃん一人で迎えに来ることになっても、僕、笑われたりしないから」

その言葉に、胸が締め付けられる思いだった。私は彼を抱きしめてあやし、何度も何度も「ごめんね」と謝った。

そんな私たちを見て、母が呆れたように割り込んだ。

「はいはい、もうその辺にしときなさい。いつま...

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