第157章

仕事への情熱に燃える彼女の姿を見て、私は思わず吹き出した。

「休暇に来るんだから、仕事のことは全部忘れるって話じゃなかった?」

小林奈菜は呆れたように首を振る。

「だってお金を積まれたのよ? 札束で頬を叩かれたら、断るわけにはいかないでしょ」

「わかったわ。戻るなら戻ればいい。松本弘之に送らせましょうか?」

小林奈菜は私を睨みつけた。

「三歳の子供じゃあるまいし。家へ帰るのに送迎なんていらないわよ。チケットはもう取ったし、明日の朝発つから、お構いなく」

彼女がそう言い張るなら仕方がない。ただ、道中は気をつけてとだけ伝えた。

夕食を済ませると、すぐにベッドに入った。

今日の午...

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