第158章

私は冷ややかに笑った。

「まずは明日、櫻井栄久の出方を見るわ。駄目なら警察に突き出すだけよ。うちにとって、彼の一人や二人どうでもいいもの」

北川歩美は深く頷く。

「あたしは、すぐ警察に突き出すべきだと思うけどね。あんな腹黒い奴、そばに置いておくだけで危険だわ」

私は真面目な顔で頷き返した。

「あなたの言う通りね、考えておくわ。でも今はとりあえず監禁したままにして、明日お母様にもこの件を報告するつもりよ」

そう言い残し、私たちはそれぞれの寝室へと戻った。そして翌朝、日が昇るやいなや、私は母の部屋を訪ねた。

昨晩の出来事をすべて伝えると、母は怒りを露わにした。

「あの櫻井栄久……...

ログインして続きを読む