第173章

上田航大という立派なリーダーが、私たちにやり込められてどんどん小さくなっていく。それを見かねた北川歩美が、ついに割って入った。

「もういい加減にしてください、由依さん、奈菜さん。上田さんは普段、部隊での訓練ばかりで、こういうことには疎いんですから。言われても困るだけです」

私は思わず吹き出した。

「あら、もう彼を庇うの?」

二人は顔を見合わせ、照れくさそうにしている。

その時、私の携帯電話が鳴った。画面を見ると、母からのビデオ通話だ。

私は一瞬呆気に取られ、すぐにパニックに陥った。

「やばい、やばい! お母さんからビデオ通話だ! 総員、警戒態勢!」

今、入院していることがバレ...

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