第174章

その夜、私が目を覚ますと、上村愛美が私たちのお見舞いに来ていた。

私たちは小林奈菜の病室に集まっていた。上村愛美は私たち三人を見渡すと、呆れたように言った。

「病気まで仲良く一緒にかかるなんて初めて見たわ。あんたたち、ちょっと大げさすぎない?」

「で、二人は誰にやられたわけ?」

あの日の路上での命懸けの瞬間を思い出し、私は思わず鼻を鳴らした。

「誰だと思う? あのクソ野郎、林田翔太に決まってるじゃない」

「あいつ言ってたもの。私が死ねば全財産は自分のものになるって。さっそく実行に移したのよ」

小林奈菜は眉をひそめ、怒りを露わにした。

「あの最低男、いつか絶対バチが当たるわ」

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