第178章

私は即座に頷いた。

「文也さん、あなたは知らないでしょうけど、今は本当に猫の手も借りたいくらい人手が足りないのよ」

私はここ最近の出来事を、包み隠さず高橋文也に話して聞かせた。

高橋文也は激昂し、バンッと机を叩いた。

「林田翔太の野郎……人間の屑だな」

「事故に遭ったなんて、どうして教えてくれなかったんだ? 由依」

「心配かけたくなかったのよ。もう大丈夫だから」

「君が無事ならよかった。これで心置きなく林田翔太を潰すことに専念できる」

彼は頷いて言った。

「安心してくれ。自宅謹慎中も会社の株価はずっとチェックしてたんだ。ここに来る途中、西田蓮からも事情は聞いてる。奴の状況は...

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