第179章

私は頷いた。

「罠の可能性は高いわ。でも、林田蘭という人間を知っているからこそ思うの。彼女は本当に、ただ単純に林田健を弔ってほしいだけなのかもしれない。あの林田家の連中が、健の遺体をまともに扱うはずがないって、彼女自身が一番よく分かっているでしょうから」

「引き受ける物好きなんて私くらい……そう思ったからこそ、私に電話してきたのよ」

西田蓮も頷く。

「真偽はどうあれ、まずは行ってみるしかないか。よし、俺も付き合う」

高橋文也も同行しようとしたが、私は慌ててそれを制した。

「文也さん、あなたは一旦アパートに戻って身を落ち着けて。これから先、あなたの力が必要になる場面は必ず来るから。...

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