第184章

その言葉を聞いて、私は思わず溜息をついた。

「わかった。今、かけてみる」

コールすると、すぐに西田蓮が出た。その声は微かに枯れている。

「何日寝てないの?」

「大したことない。君の会社の決算書を見てただけだ。まだ平気だよ。そっちはどうだ?」

彼が離婚の件を聞いているのは分かっていた。だが、いざとなると口が重くなる。まるで生涯の独身を宣告するようで、奇妙な感覚だった。

「私……」

「離婚したわ、西田蓮」

彼はしばらく沈黙したままで、私は不安と緊張に襲われた。一つ咳払いをして、言葉を継ぐ。

「この間はありがとう。あなたたちの助けがなかったら、絶対に離婚できなかった」

「特にあ...

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