第185章

「ダメとは言ってないだろ。シャワーなら明日の朝にしろ。今はダメだ」

「酔い覚ましのスープを作ってくる。飲まないと明日、頭が痛くなるぞ」

 もはや彼の声は遠く、私は抗えない睡魔に瞼を閉じた。

 次に起こされたときは、少し不機嫌だったかもしれない。

 体を支えられ、意識が朦朧とする中で口に何かを流し込まれる。温かい液体だった。

 それを飲み干して再び横になると、もう誰も私の邪魔をする者はいなかった。泥のように眠り続け、気づけば翌朝を迎えていた。

 目を開け、見知らぬ天井に呆然とする。

「ここ、どこ?」

「私、誘拐された?」

 昨晩の記憶がフラッシュバックする。そうだ、私たち三人...

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