第189章

「由依、そんな気遣いは無用だよ。俺の生活だって、なんとかやっていけてる。この金は君が持っていてくれ。別に君の懐具合を心配して言ってるわけじゃないんだ」

「ええ、二十万なんて大した額じゃないのは分かっていますし、義兄さんがお金に困っていないことも知っています。でも、これは子供のためのものですから。義兄さんが預かっていて、将来あの子に何か必要な時に使ってあげてください。あぶく銭だと思って。……それに、あの西野由紀子に渡すくらいなら、義兄さんに託すほうがずっと安心ですから」

「確かに……。西野由紀子は根っからのギャンブル狂だからな。あいつに渡したら、何に使われるか分かったもんじゃない」

「も...

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