第191章

「西田蓮と、何を話しているの?」

 私は北川歩美をじっと見据え、その表情から何かしらの手がかりを探ろうとした。

「いや、その、別のことです。本当に由依さんには関係ない話ですから」

 私は内心で苦笑する。この小娘は相変わらず嘘がつけない。顔に書いてあるじゃないか。

「彼と私の“何”について話していたの?」

「何も話してませんよ。私は……彼と由依さんの話なんてしてません。信じてください由依さん、私、本当に黒田さんとは……」

 彼女は瞬きを繰り返し、真剣な顔で訴えてくる。

 私はさらに視線を強めて問いただした。

「言いなさい。言わないならあなたをここから追い出すわ。今後一切、私のそ...

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