第193章

「もういいわよ。あなたが忙しいのは分かってるから。だからもう、鈴木さんに子供二人を連れてそっちへ向かわせたわ。今夜八時の便で着くから、ちゃんと迎えに行ってあげてね。あちらも一人で二人を見るのは大変なんだから」

母さんは電話の向こうでそう言った。私は受話器を握りしめたまま、何度も頷いた。

「ありがとう、お母さん。本当、お母さんがいなかったら私、どうなっていたことか」

母さんはふふっと笑い、少し呆れたような、でも温かい声で言った。

「自分も母親になったっていうのに……時々思うのよ。あなたはまだ、大きな子供みたいだなって」

「何をするにしても、安心してやりなさい。後ろにはお母さんがついて...

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